セブン(1995年 アメリカ ニューライン・シネマ) 監督 : デヴィッド・フィンチャー 脚本 : アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー 製作 : アーノルド・コペルソン、フィリス・カーライル 製作総指揮 : ジャンニ・ヌナリ、ダン・コルスラッド、アン・コペルソン 音楽 : ハワード・ショア 撮影 : ダリウス・コンジ タイトル・デザイン : カイル・クーパー キャスト :
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アカデミー賞 編集賞ノミネート
NY批評家協会賞 助演男優賞受賞...ケヴィン・スペイシー
英アカデミー賞 脚本賞ノミネート
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---キリスト教の七つの大罪をモチーフにした猟奇的連続殺人事件を二人の刑事が追う---
☆ビデオで初めて見た時、ストーリーのあまりの面白さにのめりこんでしまい、その年のベストワンにした作品。何度見ても「よく出来てるよな、この話」と思ってしまう。社会的影響を考えると問題もあるのだろうが、一種の美学さえ感じてしまう。前任の引退間近の刑事と後任の若手刑事との対比、 若手刑事の妻の苦悩も描いて、更に魅力的なストーリーになっている。
☆俳優陣が大変魅力的だ。主演のブラピは今回も美しさを武器にせず 熱演しているし、引退間近の刑事役モーガン・フリーマンの持ち味は存分に発揮されてるし、ミルズの妻はグウィネス・パルトロウで 悲しげな演技がラストをうんと衝撃的にし、犯人ケビン・スペイシーは巧みな演技で強烈な存在感を 醸し出している。文句なしの配役だと思う。
☆しかし残虐な殺人現場は見るに耐えないほどのグロテスクぶり。その不気味さはフィンチャーらしくもあるのだけど、映像と 言葉によって喚起されるイメージのむごたらしさで胸が悪くなりそうな殺害方法ばかりである。しかしその死体の一つ一つに危うい美しさすら垣間見せている。